2023年09月18日

ヘルスケアと工業株やエネルギー株組み合わせたバーベル戦略を推奨


 モルガン・スタンレーのストラテジスト
   マイケル・ウィルソン氏
が率いるチームでは11日、顧客向けリポートで米連邦準備制度がタカ派的な政策スタンスを一時停止または撤回すると予想されるこの時期、市場はサイクルの後期にあり、手元資金の潤沢さや債務の少なさといった保守的なファクターがアウトパフォームし始めていると指摘した。
 
 また、投資家はディフェンシブ株、工業株、エネルギー株から成る「サイクル後期のポートフォリオ」に注目すべきだと続けた。

 「このような時期には典型的なことだが、株価がマクロのファンダメンタルズから導き出される適正価格よりも割高になっており、成長の再加速や政策支援の増加に依存する水準となっている」と分析し、株式市場ではまだ景気後退のリスクを反映していないとの見方を同氏は繰り返した。

 ウィルソン氏は、ディフェンシブな成長株と、工業株やエネルギー株を組み合わせた「バーベル戦略」を推奨している。
 特にヘルスケアは、ディフェンシブだが成長株という特性から、今年のアンダーパフォーム後には期待が持てると続けた。

 米国株は8月始めから不安定な地合いが続くが、米経済がソフトランディング(軟着陸)を達成し、連邦準備制度が利上げを停止するとの期待を背景に年初来では依然16%上昇しているものの、このシナリオは、堅調な経済データと金融当局者からの比較的タカ派的なコメントによって疑問が突きつけられている。

   
posted by manekineco at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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