米国クリーブランド地区連銀のメスター総裁は20日、マンハッタン研究所主催のイベントで「米連邦公開市場委員会(FOMC)の次回会合でどのような決定が下されても、経済が想定通りに推移すれば、フェデラルファンド(FF)金利を据え置く地点に達しているか、それに近い可能性が高いというのが個人的な意見だ」と述べ、「その後は当面据え置くことができる」と続けた。
経済の動向次第では年内にあと1回金利を引き上げることがなお望ましいと話し、インフレ予測に対するリスクは依然として上振れ方向にあると指摘した。
9月に公表した当局者の見通しは、経済と見通しに関する自身の予想と「一致している」と述べた。
足元の米長期債の利回り上昇を巡っては、持続すれば金融政策決定に影響を与える可能性があるとの考えを改めて表明した。
金利上昇は成長が加速するとの予想や高金利の長期化観測、投資家が求める見返りが高まっていることを反映している可能性があるとの考えも示した。
金利上昇は成長が加速するとの予想や高金利の長期化観測、投資家が求める見返りが高まっていることを反映している可能性があるとの考えも示した。
メスター氏は今月に入り、11月利上げの可能性を支持する発言を行ったが、この日は明確な支持を示さなかった。
なお、同氏は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たない。