中国の主要な株価指数がさらに10%下落すれば、仕組み商品に関係する指数先物が相次ぎ売られ、低迷する株式市場に新たなリスクが加わる可能性がある。
中国の投資銀行は「スノーボール(雪球)」と呼ばれる複雑なデリバティブ(金融派生商品)を販売している。
ベンチマークがいわゆるノックイン基準値を下回ると、投資家はスノーボール満期時に損失を被ることになる。
ベンチマークがいわゆるノックイン基準値を下回ると、投資家はスノーボール満期時に損失を被ることになる。
中国国際金融(CICC)の推計によると、CSI小型株500指数に連動する商品の平均的な基準値は4865まで底が緩んだ。
なお、同指数の26日終値は5398.93だった。
なお、同指数の26日終値は5398.93だった。
オートコーラブル債に似たスノーボールは2021年に中国の機関投資家や富裕層の間で人気を博し、その市場規模は270億ドル規模(約4兆500億円)に拡大している。
ノックイン基準値に達すると、ブローカーはヘッジポジションの清算を急ぐ可能性がある。
ノックイン基準値に達すると、ブローカーはヘッジポジションの清算を急ぐ可能性がある。
CICCはノックイン基準値突破による指数先物の売りはトレーダーが「分散」しながらポジションを減らすだろうし、先物市場全体との比較では取引量も少ないため、現物株式市場への影響はまだ限定的だろうと想定している。