2023年10月28日

ガザ地区でイスラエル軍が地上作戦を「拡大」、人質交渉進展を阻害するおそれも


 イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザでの地上作戦を拡大させていると、イスラエル軍報の道官がメディアに説明した。
 
 ガザ地区ではインターネットと電話の接続を遮断し情報伝達の手段を奪い避難住民の移動を制限すると同時に、ハマスによる組織的な抵抗だけではなく一般住民に対する攻撃に伴う被害実態を世界が知らないよう情報の遮断を徹底し、残虐行為の証拠を伝えさせないよう情報統制を強化すると同時にイスラエルは無差別空爆も強化しているようだ。

 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、イスラエルとイスラム組織ハマスの「停戦」合意と人質交換取引の実現に向け、カタールが仲介する交渉が「急速に」進んでいると報じた。
 
 ハマスはこれまで4人の人質を解放した。
 さらなる人質解放の条件としてイスラエル側に燃料等の物資の供給拡大を条件にしているという。
 
 これに対しイスラエルの軍報道官は、人質解放の合意が近いとの報道には留意しないようメディアに対し情報統制を要求した。

 一方で、イスラエル軍はガザ南部の海岸沿いの施設を海軍が急襲し、ハマスの「テロリストのインフラ」を破壊したと発表したものの、具体的には明らかにしておらず情報戦が行われている可能性もある。
 なお、テルアビブではハマスによるロケット弾の攻撃で4人が負傷した。

 国連によれば、ガザに届いている人道支援は必要量のわずか2%程度で、燃料不足で適切な配給ができておらず一般のパレスチナ人を追い出すための兵糧攻めが続いている。

 欧州連合(EU)首脳はより多くの支援物資を確保し、ハマスとの人質交渉を進展させるために戦闘の一時停止を求めている。
 しかし、汚職まみれで平時にはイスラエル人の反発も多く出ることで政権がもたないネタニアフにとっては戦闘継続が政権維持に直結いているため無理な話との見方が主流だ。



posted by manekineco at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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