米国防総省は27日、航空機に搭載可能な新型核爆弾を開発すると発表した。
プラム国防次官補(宇宙政策担当)は声明で「安全保障環境の変化と潜在的敵対国からの脅威の高まりを反映したものだ」と説明した。
また、「米国は核攻撃を抑止し、必要であればそれに対応する」と強調した。
ただ、核兵器保有数が増えることはないと続けた。
新型爆弾は航空機に搭載するB61の最新型で、「B61―13」と命名された。
現時点で最新の「B61―12」は配備が続いており、戦略爆撃機だけでなく、F35などほとんどの戦闘機にも搭載が可能。
当然、新型爆弾もこうした特徴を持つ予定だ。
B61は、米国が開発した核爆弾で現在も配備が行われている。
製造コストは2800万ドルと推定され、航空機に搭載可能な比較的軽量の核爆弾として1960年から開発がニューメキシコ州のロスアラモス国立研究所で行われてきた。
1966年から配備が開始された。
B61は、先端部と尾部を状況に応じて交換し、高空投下やレイダウン投下などに対応するようになっている。
最新のサブタイプは1997年に開発された地中貫通爆弾の一種でB61 Mod 11がある。
投下後、地中に数m貫入し、その後に爆発することで、地下施設を破壊する。
B61は威力可変弾頭で最大170ktの威力を持つ。
2012年からはB61の延命計画として、F-35 ライトニングIIへの搭載を可能にし、武器の正確性を増すための
新たな誘導装置
を備えたB61 Mod 12の開発が進められ、2014年2月にNNSAが、ロスアラモス国立研究所とサンディア国立研究所で臨界前核実験を行った。
この実験は成功したと発表している。
ひとこと
バンカーバスターとしてB61が利用できるため、金正恩が暗殺をおそれ毎日寝床を変え地下に潜ったモグラ生活をしているというが、逃げ道はすでにないということになる。
そもそも、北朝鮮が核兵器を持てば中国やロシアに対しても使用する可能性があり、一番近い北京市の中心部西城区の中南海を狙う可能性もあるだろう。
【関連する記事】