ロバート・タッパン・モリス(Robert Tappan Morris)
1965年11月8日 ー
米国のの計算機科学者であり、実業家。
ベル研究所の計算機科学者で、MulticsとUNIXの設計に携わり、後に国家安全保障局(NSA)の一部門である国家コンピュータセキュリティセンターの主任科学者となった暗号学者
ロバート・H・モリス
とアン・ファーロウ・モリスの間に生まれた。
ニュージャージー州ロングヒル・タウンシップのミリントン地区で育ち、1983年にデルバートン・スクールを卒業した。
その後、ハーバード大学に通い、その後コーネル大学大学院に進学した。
コーネル大学在学の最初の年にインターネット初の(独立したプログラムで、自身を複製して他のシステムに拡散する性質を持ったマルウェア)コンピュータワーム
モリスワーム
を設計し、このワームをコーネル大学の大学院生だった1988年11月2日、自身が所属するコーネル大学ではなく、マサチューセッツ工科大学(MIT)からリリースしたことで当時まだ発展途上だったインターネット上の多くのコンピュータを混乱させた。
この行為が原因で、1年後に1986年に制定された
コンピュータ詐欺と濫用に関する法律 (CFAA)
に基づいて起訴され、有罪判決を受けた最初の人物となった。
裁判では、このワームによる「潜在的な生産性の損失」と、様々なシステムからワームを除去するためにかかるコストは、200ドルから53,000ドルと見積もられた。
その後、1994年に刑期を終え、ハーバード大学に戻り、孔祥重の指導の下で1999年にPh.D.を取得した。
モリスはその後、1995年に ポール・グレアとネットショップ構築用のソフトウェアを作るスタートアップ企業
Viaweb
を共同設立し、ポール・グレアムと共にベンチャーキャピタルの資金調達会社Yコンビネータを設立した。
1998年に Viawebを4900万ドルでYahoo!に株式交換で売却、Yahoo! Storeに改称される。
1999年にハーバード大学でPh.D.(博士号)を取得した。
1999年 にマサチューセッツ工科大学(MIT)の准教授に就任した。
2005年にポール・グレアらとベンチャーキャピタルの資金調達会社
Yコンビネータ
を設立した。
2006年にテニュアを授与され、2008年 にはポール・グレアムとともにLISP方言のarcを開発した。
2019年には全米技術アカデミー会員に選出された。
2019年には全米技術アカデミー会員に選出された。
モリスの主な研究テーマはコンピュータネットワークアーキテクチャで、Chordなどの分散ハッシュテーブルやRoofnetなどの無線メッシュネットワークの研究を行っている。
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