ジョージ・フィッシャー・ベイカー
(George Fisher Baker)
1840年3月27日 - 1931年5月2日
米国の投資家で慈善家
南北戦争後に鉄道と銀行業で富を築き、ヘンリー・フォードとジョン・D・ロックフェラーに次いで米国で3番目に裕福な人物として知られ、「アメリカ銀行部長」と称され、寡黙なことでも知られていた。
ニューヨーク州トロイで、エヴリン・スティーブンス・ベイカーと、1850年にニューヨーク州議会へのホイッグ党の切符で当選した靴屋の経営者
ジョージ・エリス・ベイカー
の間に生まれた。
14歳でフロリダ州ニューヨーク州のSS スワード研究所に入学、そこで地理、簿記、歴史、代数学を学んだ。
16歳でニューヨーク州銀行局の下級事務員として採用さた。
南北戦争が始まるとマサチューセッツ志願兵の第18連隊に入隊し、中尉と副官の階級を獲得した。
1863年、ベイカーは、指導者のジョン・トンプソン、トンプソンの息子であるフレデリック・フェリス・トンプソンとサミュエル・C・トンプソンとともに、国家通貨法に基づいてニューヨーク市で設立された最初の国立銀行
ニューヨーク市第一国立銀行(今日のNA シティバンクの前身)
を共同設立した。
1877年9月1日にファースト・ナショナルの社長に就任した。
保有していた20,000株の価値は約 2,000 万ドル (現在の価値は5億4,962万5,000 ドル)であった。
1909年に社長を退任し、取締役会長に就任した。
なお、後任には、元副頭取のフランシス・L・ハイン氏が就任した。
熱心な投資家であるベイカーは多くの企業の権益を保有し、ニュージャージー州セントラル鉄道の筆頭株主でもあった。
さらに、22の企業の取締役を務めており、その子会社と合わせて合計72億7,000万ドルの資産を持っていた。
1924年5月4日付のタイム誌の記事で、ベイカー氏は1920年代初頭にUSスチール株を596万5000ドル(2017年のドル換算で約8324万5000ドルに相当)保有しており、USスチール株の最大の個人所有者であった。
ベイカーは1869年にベンジャミン・フランクリン・ベイカーとソフロニア・J・ベイカー(旧姓ホイットニー)の娘
フローレンス・タッカー・ベイカー
と結婚した。
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