2024年03月12日

メリルリンチ(Merrill Lynch, Pierce, Fenner & Smith Incorporated) バンク・オブ・アメリカ傘下の証券会社

  (Merrill Lynch, Pierce, Fenner & Smith Incorporated)
 メリルリンチ(Merrill Lynch, Pierce, Fenner & Smith Incorporated)は、ウェルスマネジメント事業を行う
   バンク・オブ・アメリカ
の完全子会。
 元々は、米国三大投資銀行の一つで、国際的に幅広く展開をしていた金融機関として投資銀行業を始めとし、世界37カ国・地域に展開していたが
   リーマン・ショック
で事実上破綻し、2009年1月1日にバンク・オブ・アメリカに救済買収された。

 総資産 6,030億ドル (2012年)
 従業員数 60,000人 (2008年) 」

 1914年1月6日に、チャールズ・E・メリルによって
   Charles E. Merrill & Co.
が設立され、ニューヨークのウォール街で営業を開始したことが起源。
 その数ヵ月後に、メリルの友人の
   エドモンド・C・リンチ
が営業に参加し、1915年に会社名がMerrill, Lynch & Co.となった。
 その後、新たにウィンスロップ・H・スミスも営業に参加した。

 仲介業ネットワークの営業方式で、メリルリンチは徐々に有名となり、1971年に株式を公開し、多国籍企業となった。
 1978年に同族経営のWhite Weld & Co. を買収した。

 1972年6月に、東京にメリルリンチ証券会社東京支店が設立され、外国証券会社の証券業の免許を取得した。
 1998年には旧山一證券の営業網の大半を引き継ぐ形でメリルリンチ日本証券(現在のBofA証券)を設立した。

 M&A業務、プライムブローカー業務、トレーディング業務で収益を上げ、2006年5月には三菱東京UFJ銀行と
   三菱UFJ証券
と合弁で、三菱UFJメリルリンチPB証券を設立した。
 2012年末に合弁を解消し、同社を三菱UFJグループに売却し、その後、三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券を経て三菱UFJモルガン・スタンレー証券に統合された。
 アジア通貨危機で1998年にLTCMの救済融資へ参加した。

 2007年のサブプライムショックで巨額の損失を計上し、赤字に転落した後、スタンレー・オニール会長兼CEOが同年10月に引責辞任し、NYSEユーロネクストのCEOを務めたジョン・セインが同年12月1日付けで新たな会長兼CEOに就任した。

 2008年9月15日、事実上破綻したためバンク・オブ・アメリカに1株29ドル、総額500億ドルで救済買収されると発表。2009年1月1日、バンク・オブ・アメリカによる買収が完了し、社名をバンクオブアメリカ・メリルリンチに変更した。

 2019年2月25日、バンク・オブ・アメリカは投資銀行事業からメリルリンチの名を外した。
 バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズとする事、またメリル(Merrill)の名は
   ウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)事業
で残す事を発表した。
 アメリカ本国では、従来型の店頭や電話での証券サービスを提供する
   メリルリンチ
と、ネットを中心にセルフサービスを主体とする
   メリルエッジ(Merrill Edge)
の二つのブランドを対象顧客によって使い分けている。
   
    
posted by manekineco at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | よもやまばなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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