フランスのインフレ率が3月に2年半ぶりに3%を割り込んだ。
イタリアのインフレ率も予想を下回り、欧州中央銀行(ECB)を利下げに向かわせるトレンドがあらためて確認された。
ユーロ圏2位の経済大国フランスが29日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は欧州連合(EU)基準で前年同月比2.4%上昇した。
事前のエコノミスト調査の予想は2.8%上昇だった。また、2月は3.2%上昇していた。
同3位のイタリアでも3月のCPIが前年同月比1.3%上昇と、予想(1.5%上昇)を下回った。
欧州ではインフレ率が目標の2%に近づいていることから、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が示唆した6月の利下げ開始をほとんどのECB当局者は支持している。
エコノミストと市場はこの予想に同調しており、投資家は6月6日のECB政策決定会合で中銀預金金利が4%から3.75%に引き下げられることをほぼ完全に織り込んでいる。
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