メキシコの外務省は5日、南米にある
エクアドル
との断交を発表た。
エクアドルの警察当局がメキシコ大使館に踏み込んだことへの対抗措置としている。
ロイター通信などによりますと5日、エクアドルの首都キトにあるメキシコ大使館に現地の警察当局が突入し、収賄の罪で有罪判決を受け、政治亡命を求めて大使館に身を寄せていたエクアドルの
グラス元副大統領
の身柄を拘束した。
なお、警察の突入の際、大使館の職員数人がけがを負い、メキシコの
オブラドール大統領
は「主権侵害だ」などと批判し、外務省を通じエクアドルとの断交を発表した。
一方、エクアドル大統領府も「エクアドルは主権国家であり、犯罪者を自由にするつもりは無い」と主張している。
ひとこと
エクアドルのなりふり構わない行動は問題だろう。
外交関係を破壊するものであり痼が残ることになりそうだ。
2023年、バナナ王とも呼ばれるダニエル・ノボアが大統領選挙で当選した。
犯罪増加への対策を公約にしていたが、2024年1月7日、刑務所に服役していた犯罪組織のリーダーが脱獄したため、全土で非常事態を宣言が出された。
しかし、国内では複数の爆発、警官の拉致、刑務所内の騒乱、テレビ局の占拠が相次いで発生したため、ノボア大統領は国内が武力衝突状態にあると宣言し、治安部隊に対して複数の犯罪組織の無効化を指示していた。