イランのペゼシュキアン大統領の就任式に出席するためテヘランを訪問していたイスラム組織ハマスの政治指導者
イスマイル・ハニヤ氏が
テヘランで死亡した事件は、イランや同盟国の
要人を守るイランの警護能力
に疑問を引き起こした。
この事件にイランがイスラエルに対する報復を命じた。
ハマスが31日発表したところによると、ハニヤ氏は滞在していた宿泊施設で夜間に
イスラエルの攻撃
に遭い、死亡した。
その数時間前にイスラエルはレバノンで親イラン民兵組織ヒズボラの司令官を殺害したと発表した。
英国王立国際問題研究所(チャタムハウス)の中東・北アフリカ・プログラム担当ディレクター
サナム・バキル氏
は、ハニヤ氏への攻撃についてイランの情報・安全保障機関に大きな穴が開いていることを露呈した。
滞在の情報が漏れ、警護対象の要人が暗殺されたことは、「イランにとっては極めて大きな失態だ」と指摘した。
近く退任するハティブ情報相がわずか数日前、国内におけるイスラエル情報機関の影響力をイランは削減したと話していただけに、いっそう無様に映るとバキル氏は語った。
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