2024年08月26日

KPMG 会計監査、税務、経営コンサルティングを主力とする多国籍企業 世界4大会計事務所のひとつ

KPMGは、1870年にイギリスで設立された
   William Barclay Peat&Co.
を礎に、現在は146の国と地域で約23万人を擁して
   321億米ドル
を売り上げ会計と経営コンサルティングを主力とする多国籍企業である。
る多国籍企業
 世界4大会計事務所 (Big4)の一角にあり
   デロイト トウシュ トーマツとともに
とともに活動している。
 KPMGはイギリスで設立された非公開会社で、法律上の本部はロンドンだが実体はオランダのアムステルフェーンにある。
 各国にあるKPMGの会員各社(メンバーファーム)はそれぞれ独立した法人となっており、スイス及びイギリスに拠点を置くKPMGインターナショナルに加盟している。
 KPMGには、監査、税務およびアドバイザリーサービス(M&Aなど、企業による大型取引の判断や過程をサポートする)の3つのサービスがある。
 2010年のリーグテーブルではBig4系の財務アドバイザリーファームで取引金額は最大で、知名度や評価が高い。
 Universum「世界で最も魅力的な企業」ランキングで2010年、2011年、2012年と3年連続で2位であった。
 また、ブランドファイナンス企業ブランド価値ランキングトップ500 (2022) で世界154位で、日本企業の163位JR、183位MUFJ、206位日本郵政、226位パナソニックを上回る。

 1949年にPMM(ピート・マーウィック・ミッチェル)が国際会計事務所として初めて日本へ進出した。
 現在は下記法人がメンバーファームである。
 ・有限責任 あずさ監査法人
 ・KPMG税理士法人
 ・KPMGコンサルティング
 ・KPMG FAS
 ・KPMGあずさサステナビリティ
 ・KPMGヘルスケアジャパン
 ・KPMG社会保険労務士法人
 ・KPMG Ignition Tokyo(デジタルテクノロジープラットフォーム)

 KPMGは、合併した会計事務所の創業者や在籍者らパートナー4名
   クリンヴェルド
   ピート
   マーウィック&ゲルデラー”
の頭文字である。

 K - ピエト・クリンヴェルド (Piet Klynveld) は1917年にアムステルダムでヤープ・クラーエンホフと組んで会計事務所
   クリンヴェルド・クラーエンホフ・カンパニー
を設立した。
 P - ウィリアム・バークレイ・ピート (William Barclay Peat) は1870年にロンドンで会計事務所
   ウィリアム・バークレイ・ピート・カンパニー
を設立した。
 M - ジェームズ・マーウィック (James Marwick)は1897年にロジャー・ミッチェルと組んでニューヨークで会計事務所
   マーウィック・ミッチェル・カンパニー
を設立した。
 G - ラインハルト・ゲルデラー博士 (Dr. Reinhard Goerdeler) は反ナチスの政治家
   カール・ゲルデラー
の子息で長年、会計事務所ドイッチェ・トロイハント・ゲゼルシャフト (DTG) 会長、のちにKMG会長・KPMG会長を務めている。
 KPMG合併の基礎に功績が大きい。
 
 1870年に ウィリアム・バークレイ・ピートがロンドンに事務所設立。
 1877年に トムソン・マクリントック (Thomson McLintock) がグラスゴーに設立される。
 1890年 - ドイツ初の監査事務所、ドイッチェ=アメリカニッシェ=トロイハント=ゲゼルシャフト (Deutsch-Amerikanische-Treuhand-Gesellschaft) が設立される。1892年にドイッチェ・トロイハント=ゲゼルシャフト (Deutsche Treuhand-Gesellschaft、DTG) となる。
 1897年にマーウィック・ミッチェル&カンパニーがニューヨークで設立された。
 1899年にフェルディナンド・ウィリアム・ラフレンツが
   アメリカン・オーディット・カンパニー (American Audit Company)
をニューヨークに設立、1923年にFWラフレンツ&カンパニー (FW LaFrentz & Co.) に改名した。
 1913年頃 、フランク・ウィルバー・メインがピッツバーグにメイン&カンパニー (Main & Co.) を設立した。
 1917年に アムステルダムにクリンヴェルド・クラーエンホフ&カンパニー (Klynveld Kraayenhof & Co.、KKC) 設立した。
 欧州と南アフリカに強いファームとなる。
 1925年にウィリアム・バークレイ・ピート&カンパニーとマーウィック・ミッチェル&カンパニーが大西洋を越えた合併を行った。
 これが後にアメリカの大手ファーム、ピート・マーウィック・ミッチェル (Peat Marwick Mitchell、PMM) となる。
 1963年にメイン&カンパニーとFWラフレンツ&カンパニーが合併し、メイン・ラフレンツ (Main LaFrentz & Co.) となる。
 1969年にトムソン・マクリントックはアメリカのメイン・ラフレンツと合併しマクリントック・メイン・ラフレンツ(McLintock Main Lafrentz)になる。
 1979年 にオランダのKKCはドイツのDTG、英国とアメリカの
   マクリントック・メイン・ラフレンツ
と合併し、欧州を拠点とする大手ファーム
   KMG(クリンヴェルド・メイン・ゲルデラー、Klynveld Main Goerdeler)
となる。
 1987年に欧州のKMGと米国のPMMが合併、現在のKPMGが成立した。
 大手ファーム同士の最初の大型合併となり、以後大手ファーム同士の合併が加速する。
 1997年にプライス・ウォーターハウスとクーパース&ライブランドが合併を発表した。
 KPMGもアーンスト・アンド・ヤングと合併を発表した。
 世界最大のファームを企図するが競争法に抵触するなど制約のために取り止めている。
 
 2000年にアメリカのコンサルティング部門をKPMGコンサルティングとして分社化した。
 翌2001年にはNASDAQに上場し株式公開により分離した。
 KPMGコンサルティングは2002年にベリングポイント(BearingPoint, Inc.)と名を変えた。
 2003年に 法務部門をクリーガル (Klegal) として分社化した。

   
posted by manekineco at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | よもやまばなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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