ハリス米副大統領は11月の大統領選を共に戦う副大統領候補に、ミネソタ州のティム・ワルツ知事を指名した。
トランプ前大統領のホワイトハウス返り咲きを阻止するため、沿岸部の進歩派と中西部の穏健派による連帯を構築する。
ハリス氏は6日、支持者に宛てたテキストメッセージで「ティムはミネソタ州民のために物事を成し遂げてきた素晴らしい実績を持つ、経験豊富な指導者だ」と指摘したうえ、「われわれの陣営、および副大統領職においても同じ信念に基づくリーダーシップを発揮してくれると確信している」と記した。
ワルツ氏を副大統領候補に選んだことは、人口動態や文化、政治的な境界線を越えて大統領候補を補完する慣例に倣うものとなる。
ハリス氏はカリフォルニア州出身で、米史上初の黒人女性大統領になることを目指している。
ハリス氏はカリフォルニア州出身で、米史上初の黒人女性大統領になることを目指している。
元教師のワルツ氏は「ハリス副大統領は、何が可能かを示す政治を見せてくれている。登校初日のような気持ちだ」とソーシャルメディアに投稿した。
ハリス氏は6日、フィラデルフィアでの選挙集会でワルツ氏と共に登壇する見通し。
ハリス氏は同日朝にワルツ氏に電話で指名を伝え、ペンシルベニア州のシャピロ知事やアリゾナ州選出のケリー上院議員ら他の最終候補者にも伝える予定だ。
ハリス氏は同日朝にワルツ氏に電話で指名を伝え、ペンシルベニア州のシャピロ知事やアリゾナ州選出のケリー上院議員ら他の最終候補者にも伝える予定だ。
ただ、ワルツ氏(60)は全米では知名度が低いが、地元ミネソタ州では人気が高く、モーニング・コンサルトの7月世論調査によれば、同氏の仕事ぶりを評価している民主党有権者は91%と、全米で3番目の高さとなっている。
ハリス氏は知事としての経験を重視してワルツ氏を選んだと、この決定に詳しい関係者はメディアの取材で明らかにした。
なお、児童税額控除や中間層向けの有給休暇など同氏の実績も評価したという。
さらに、中西部の有権者とのつながりや、お互いの間に強い個人的な信頼関係があることもワルツ氏を選んだ理由だと、関係者は話した。
なお、児童税額控除や中間層向けの有給休暇など同氏の実績も評価したという。
さらに、中西部の有権者とのつながりや、お互いの間に強い個人的な信頼関係があることもワルツ氏を選んだ理由だと、関係者は話した。
ネブラスカ州出身のワルツ氏は陸軍州兵への入隊経験がある。
教師として働いた後はミネソタ州に落ち着き、下院議員選挙に出馬した。
教師として働いた後はミネソタ州に落ち着き、下院議員選挙に出馬した。
また、下院議員は6期務め、軍や退役軍人、農業問題に注力して活動している。
こうした分野におけるハリス氏の相対的な経験不足を補い、民主党支持者層以外の有権者に共鳴されるようなメッセージを発信することが期待できる。
議会での過去の投票は典型的な下院民主党議員よりもやや右寄りの傾向がある。
こうした分野におけるハリス氏の相対的な経験不足を補い、民主党支持者層以外の有権者に共鳴されるようなメッセージを発信することが期待できる。
議会での過去の投票は典型的な下院民主党議員よりもやや右寄りの傾向がある。
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