イラン政府と米政府が、衝突回避に向けて迅速に連絡を取り合える
ホットライン(専用回線)開設
で合意したこと明らかになった。
イラン政府高官が17日、共同通信の取材に対して明らかにしたという。
長年敵対する米イランが直接の連絡手段を設けるのは異例のこと。
パレスチナ自治区ガザ情勢に絡み、中東での偶発的な緊張拡大を望まない双方の思惑が一致した。
イランはイスラム組織ハマス最高指導者だった
ハニヤ氏暗殺
をイスラエルの犯行と断定、報復を宣言した。
この動きに対して、米軍はイスラエルの防衛強化に向けて巡洋艦や駆逐艦などを中東に派遣した。
一方、イラン軍や革命防衛隊も警戒を高めており、予期しない形で衝突することが懸念されている。
イラン政府高官によると、ホットラインではイラン軍と米中央軍が直接、意思疎通を図るもの。
米国政府が14日、在イランのスイス大使館を通じて提案した。
この提案に対して、イラン政府は革命防衛隊を直轄する最高指導者ハメネイ師の承認を受け、提案を受け入れると16日に回答した。
既に設置されているかどうかなどは不明。
15日に再開したイスラエルとハマスのガザ停戦交渉で、仲介役の米国などは「隔たりを埋める」新提案を示した。
今週にも再協議が予定されている。
イランはガザ停戦を支持しており、米政府はホットラインを巡るイラン側とのやりとりで、イラン政府に対し停戦交渉への影響を防ぐためイスラエルに報復攻撃をしないよう改めて要求した。
イラン政府はイスラエルや米国との戦争を望んでいないと返答しつつ、適切な時にイスラエルに報復する意思を重ねて示したという。
ひとこと
汚職体質のネタニアフの政治姿勢自体が問題であり、戦闘継続が政権維持の要となっているため、意図的に和平交渉を妨げる工作活動が繰り返され、戦争拡大の動きがあるように見える。