中国人民元が対ドルで8カ月ぶりの安値から持ち直す中で、国家外為管理局(SAFE)は
元上昇が輸出企業に与える影響
を注視していると、この事情に詳しい関係者が匿名を条件にメディアの取材で明らかにした。
複数の国有銀行の少なくとも3つの地域支店が、顧客が直面している状況を評価する調査をSAFEから依頼された。
質問には、ヘッジコストや為替リスク、元高が受注や利益に与える影響などが含まれていたという。
中国当局は定期的に市場環境を把握するため調査を実施しているが、今回の問い合わせは、人民元が数カ月に及ぶ下落トレンドから反転した数週間後に行われた。
中国は景気低迷からの脱却を輸出に頼っており、SAFEの質問は直近の元値上がりに対する警戒を示している可能性がある。