中国が北朝鮮との国境近くに
FMラジオ放送
などに使う無線局の設置を計画していることに対し、北朝鮮が国内の周波数に
深刻な干渉
を及ぼす恐れがあるとして反対していることが25日明らかになった。
北朝鮮からは事前調整の要請がないとして、国連専門機関に国際規則違反だと通告したことが複数の外交筋から明らかになった。
これまでの中朝間の関係から、意見対立が表面化するのは極めて異例のこと。
北朝鮮がロシアと接近していることで、核兵器などの性能向上などで中国に対する軍事情報の優位性が出てきており、こうした行動に駆り立てた可能性もある。
また、親中国の北朝鮮軍人と親ロシアの軍人の間の力学的変化が起きている可能性もある。
中朝は今年、国交樹立75年の節目に当たるが、外交筋の間では関係冷え込みが指摘されている。
こうした北朝鮮の金正恩の動きを監視する目論見もあるこうした施設に対する反発で、今回の問題にも影響した可能性がある。
そもそも、中国が安全保障分野を含めてロシアに急接近する北朝鮮を快く思っていないとの見方がある。
外交筋によると、北朝鮮はこのうち中国遼寧省丹東市など国境近くの17無線局を問題視している。
事前調整がなく、電波の利用方法などを定めた国際ルール「無線通信規則」に抵触すると7月にITUに指摘した。
ひとこと
国際ルールをそもそも守らない中国と北朝鮮の間の主張であり、相互不信が高まればよい。


