ウクライナのゼレンスキー大統領は27日首都キーウ(キエフ)で開かれたフォーラムで、ロシア軍による26日の大規模攻撃の際、北大西洋条約機構(NATO)供与の米国製F16戦闘機を出動させてロシア軍のミサイルや無人機を撃墜したと明らかにした。
また、ゼレンスキー氏は戦争終結に向けてロシアを交渉に応じさせる案があるとも述べた。
9月にバイデン米大統領と会談して案を示し、次期大統領候補のハリス副大統領とトランプ前大統領にも内容を伝えると強調した。
ウクライナは今月からF16を本格運用し、防空態勢を強化している。
ゼレンスキー氏は「F16は素晴らしい成果を上げている」とし、配備する機数を増やす必要があると訴えた。
また、ウクライナ国産の弾道ミサイルの実験に成功したと主張し、長距離兵器の国産化を進める考えを示した。
フォーラムにオンラインで参加したウクライナ軍の
シルスキー総司令官
は、越境攻撃がロシア西部クルスク州で前進し、1294平方キロと約100の集落を制圧したと明らかにした。
な、新兵などロシア兵594人を捕虜にしたという。
シルスキー氏は、ロシア軍の攻勢が続くウクライナ東部ドネツク州ポクロウシク方面で激戦になっていると語り、ロシア軍が部隊を増強しているとの見方を示した。