2024年09月10日

NY地区連銀の調査、米消費者インフレ期待ほぼ横ばい、返済遅延見通しが悪化

 米国消費者のインフレ期待はここ数カ月、短長期ともに安定しているが、債務返済を巡り不安が高まっている。

 ニューヨーク地区連銀が9日に発表した調査結果によると、米消費者の1年先のインフレ期待は8月に3%と、前月の2.97%からわずかに上昇した。
 また、5年先のインフレ期待は前月とほぼ同じ2.8%だった。
 一方、返済遅延見通しは3カ月連続で上昇し、2020年4月以来の高水準となった。
 
 インフレ率は2022年に40年ぶりの高水準に達して以来、大幅に低下しているが、依然として高い物価水準は米家計を圧迫している。
 雇用の減速と雇用機会の減少も、景気に対するマインドを形成している可能性が高い。

 しかし、今回の調査では、インフレ期待に不確実性が高まっていることが示された。回答者全体の意見の不一致を示す指標(25パーセンタイルと75パーセンタイルの差)は、すべての時間軸で拡大した。
  
 1年先の25パーセンタイルと75パーセンタイルのスプレッドは過去15カ月で最も拡大した。
  
  
posted by manekineco at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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