退役した米軍高官10人は9日、米大統領選で民主党候補の
ハリス米副大統領
を支持する書簡を公表した。
ハリス氏が国家の最高司令官にふさわしい唯一の大統領候補であると支持する一方、共和党候補のトランプ前大統領については 「国家安全保障と民主主義上の危険だ」と批判した。
書簡はハリス、トランプ両氏による10日夜の討論会を前に公表された。
新しい選挙広告を打ち出したハリス氏陣営は、Xにこの書簡を投稿した。
書簡では、トランプ氏には大統領在任中に
軍人を侮辱するような発言
があったと指摘した。
2021年の米軍のアフガニスタン撤退前には、タリバンとの交渉で5000人の戦闘員が戦場に復帰することを認めるなど
「混乱したアプローチ」
があったことも明らかにした。
一方、ハリス氏に関しては、ロシアによる
一方、ハリス氏に関しては、ロシアによる
ウクライナ侵攻
やインド太平洋地域での
中国との緊張
など「危機管理的にも国際的にも、最も困難な国家安全保障上の課題に対応する能力を示してきた」と評価した。
ハリス陣営は今回の選挙広告で
ハリス陣営は今回の選挙広告で
ペンス前副大統領
などトランプ政権時の高官らがトランプ氏の2期目が実現すれば大きなリスクをもたらすと警告する内容の映像を公開した。
10日には、アフガン撤退の際に死亡した米軍人13人を追悼するため、ジョンソン下院議長によるメダルの授与が予定されている。
トランプ氏と共和党はアフガン撤退を巡ってハリス氏の責任を追及しようとしてきた。
ただ、退役軍人らは書簡の中で、トランプ氏が「軍人を危険にさらした自身の役割に責任を取らなかった」として非難している。