ブラジル地理統計院(IBGE)が12日発表した7月の小売売上高は
前月比+0.6%
と6月の0.9%減から増加に転じた。
ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.5%増をやや上回った形だ。
なお、前年比では4.4%増、予想は4.2%増だった。
なお、前年比では4.4%増、予想は4.2%増だった。
調査対象8部門のうち5部門で前月比売上高が増加した。
オフィス機器の2.2%増とスーパー(食品・飲料、たばこ含む)の1.7%増が目立った。
インターのシニアエコノミスト
アンドレ・バレリオ氏
は「数字は引き続き小売り部門の好調なダイナミズムを示しており、今年の経済活動では大きな驚き」と述べた。
ブラジル経済統計で小売売上が増加している好調さの要因として、堅調な労働市場、インフレ抑制、上半期の政府支出拡大を挙げた。
ブラジル経済統計で小売売上が増加している好調さの要因として、堅調な労働市場、インフレ抑制、上半期の政府支出拡大を挙げた。
ただ、下半期には金融環境がよりタイトになり、小売り部門の業績の伸びが減速するとの見通しを示した。
ひとこと
ブラジルのルラ大統領は2日に放送のCNNブラジルとのインタビューで、同国と対立を深める米起業家
イーロン・マスク氏
を厳しく批判し、ブラジル最高裁は先月末、同国でマスク氏が所有するX(旧ツイッター)を停止するよう命じていた。
これに対してマスク氏が言論の自由を盾にして強い反発を示しているが、詐欺や虚偽事実の垂れ流し、詐欺行為などの問題が多数見られるという問題もあり、単純に言論の自由と犯罪僕別とのバランスが重要だろう。
ルラ氏はインタビューで「ブラジルの司法制度」は、マスク氏が富豪だからといって世界はかれの『何でもありの極右』主義につきあう義務などないと批判、「重要なシグナルを送ったのではないか」と主張した。
マスク氏による買収以降、偏向的な思考を嫌悪している広告主などが激減しているXにとって、ブラジルは重要な市場のひとつだ。
ただ同国とマスク氏の間では、言論の自由や極右アカウント、偽情報をめぐってこれまで対立が続いてきた。
最高裁はマスク氏にブラジルでの法定代理人を任命するよう求めた事に対し、同氏が拒否したため、全国でXのサービスを停止したに過ぎない。
これを受け、先週末の間にルラ氏自身を含む国民がXに別れを告げた。
マスク氏は3日、ブラジルで「司法による越権に抗議し、言論の自由を守る」ために実施されるというデモ行進へのリンクをXに投稿したが、問題を放置したまま批判し続けており、問題の先送りというより拡大が懸念される。
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