2024年09月19日

米住宅着工件数は予想以上に増加、4月以来の高水準へと持ち直す

 米住宅着工件数は8月に前月比9.6%増加の年率135万6000戸とエコノミストの131万8000戸という予想以上に増加した。
 減少していた前月から盛り返した。
 在庫水準が懸念される一方で、借り入れコスト低下に伴う需要拡大が期待されている。
 住宅建設の動向は不安定な状況が続いている。


 住宅建設許可件数は4.9%増えて年率147万5000戸
 一戸建て住宅の建設許可件数は4カ月ぶりの高水準となった。

 着工件数のうち、一戸建て住宅は16%近く増加し年率99万2000戸と、2月より後で初めて増えた。集合住宅は5月より後で初めて減少した。

 需要が持続的に上向けば、高止まりする在庫が解消に向かうと業界では期待されている。
 米金融緩和への期待から、住宅ローン金利は2022年以来の水準に下がった。
 これが販売を下支えし、住宅在庫の減少に貢献するとみられる。

 ただし、住宅建設が持続的に増加するまでには時間がかかる。
 住宅建設は昨年下期と今年1−3月(第1四半期)の経済成長に寄与した。
 しかし、アトランタ地区連銀が17日に発表した「GDPナウ」の予測では7−9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)を0.3ポイント押し下げるとみられている。
 
 地域別では南部で着工件数が15.5%増加した。
 前月はハリケーン「ベリル」の影響で、同地域としては20年半ば以来の低水準だった。
 8月は中西部と西部でも増加した。

 一戸建て住宅の完成物件数は5.6%減少し、3月以来の低水準となった。
 集合住宅の完成物件数は大きく増加した。


posted by manekineco at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック