中国山東省徳州市の学校で生徒による校内への牛乳の持ち込みが禁止され、物議を醸している。
現地メディアの報道によると、このほど制服を着た生徒らが学校の校門で順番に
荷物検査
を受ける様子を撮影した動画がネット上で拡散した。
この動画の投稿者によると、同校では牛乳の持ち込みが禁止されているという。
ある保護者が「なぜ牛乳を持たせてはいけないのか」と学校関係者に尋ねるとは「気温が低く、飲むとおなかを壊す可能性がある」ともっともらしく説明した。
保護者が「校内でも牛乳は提供されている」と指摘すると、「校内で提供する牛乳は過熱している」と返答した。
また、同関係者は、校長から「気温が下がってきているため、子どもたちにできるだけ冷たいものを飲ませないように」との指示があったと明かし、「生徒が自分で持ってきたものは学校内で加熱することができない」ことを理由に持ち込みを禁止していると説明した。
保護者から気温は「そんなに涼しくなってもいない」との主張が出たが、関係者はそれ以上説明せず無視を決め込んだ。
中国のSNS・微博(ウェイボー)では「学校が生徒の牛乳持ち込みを禁止し荷物検査」がトレンド2位まで浮上した。
ネットユーザーからは批判の声が上がっており、「校内の購買部の売り上げのためだろう」「言うまでもなく自分たちの利権のため」「学校で買えってことだろ。何の権利があって荷物検査までするんだ」「今何時代だよ。学校が校内での購入を強いるとか、幼稚すぎる」といったコメントが並んだ。
中国メディアの大河報は「子どもたちに配慮しているように見えるが、牛乳の持ち込みを一律に禁止することは、人々の納得を得られないだろう」と批判し、「この奇妙な校則の背後にどんなことが隠されているのが、行政部門がしっかりとチェックし、納得がいく回答を出すことをみんなが期待している」と続けた。
なお、地元の教育体育局は「この件に注目しており、すでに学校への確認と処理を行っている」と批判の広がりを止めることに躍起となっている。
ひとこと
中国共産党政府の利権を漁る凄まじさを示す情報だ。
表向きは都合の良い言葉を並べ立てるが、不動産産業における地方政府の土地開発における利権ルートが遮断させているため、あらゆる分野で金を巻き上げる思考が働いていのであろう。