2024年10月05日

米国ISM非製造業指数が予想以上に上昇し、昨年2月以来の高水準

 米供給管理協会(ISM)が発表した9月の非製造業総合景況指数は
   54.9
と前月の51.5から3.4ポイント上昇し、2023年2月以来の高水準となった。
 受注が相次ぎ、企業活動が活発化したことが寄与し、ブルームバーグのエコノミスト調査の全予想(平均 51.7)を上回った。

 新規受注指数は6.4ポイント上昇し、2023年1月以来の大幅な伸びを示した。
 ISM製造業指数の生産に相当する業況指数が4カ月ぶりの高水準になったこともあり、第3四半期末の景気が堅調な足取りであったことを示唆している。

 需要の伸びは、素材やサービスに対する仕入れ価格の加速も後押しした。
 仕入れ価格指数は59.4に上昇し、1月以来の高水準となった。

 同時に、企業が雇用を抑制している兆候も見られた。サービス業雇用指数は48.1に低下した。

 東海岸とメキシコ湾岸の港湾労働者によるストの影響で、今後数週間は見通しが立ちにくい。
 ストが長引けば、11月の大統領選と同様に、多くの産業に影響を及ぼす可能性がある。

 非製造業指数は、1日に発表された製造業指数と対照的な内容となった。
 製造業総合景況指数は6カ月連続で活動縮小を示した。
 サービス指数は製造業指数を7.7ポイント上回り、この差は2019年末以来最大で、二分化された経済を物語っている。

 在庫増減と輸入の指数も上昇した。
 これは、港湾労働者によるストを前に、企業が在庫の積み増しを図ったためと思われる。
 小売業者も年末商戦を前に商品の在庫積み増しに動いた。

 
posted by manekineco at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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