中国の高速鉄道で今、利用されずに放置されたままの“幽霊駅”が続々と誕生し、少なくとも26か所に上り、問題となっている。
事業の収益を無視し広大な国土を隅々までカバーする、中国の高速鉄道だが、その総延長は4万5000キロに達し、世界一を誇るものの、利用客は限定的なままだ。
南部・雲南省昆明市にある駅。数年前に工事が終わったにもかかわらず、開業する気配がまったくないという。
6年前、2018年に開業したものの利用者が少なかったことから、たった半年で閉鎖された。
中国メディアは、このような“幽霊駅”は少なくとも26か所に上ると明らかにしている。
こうした「幽霊駅」が続出している背景について、地方政府が“駅を作れば周辺の開発も進む”という甘い考えをもっていたためと批判する報道がある。
また、高速鉄道の運営を担う国有の鉄道会社が採算を度外視した建設計画を立てたためという指摘もある。
実際、鉄道会社は日本円にして120兆円を超える負債を抱えたままで手抜き工事などで施設の劣化も起きており、無用の長物となるのは時間の問題でもある。
一人子政策の影響もあり中国も人口減少が加速してしまっており、以前のような高度経済成長が見込めなくなった。
中国経済の消費拡大のメリットよりも、あらゆる分野で経済環境の劣化で不満が爆発して、各地の治安が公安部門等の力では押さえつけられなくなり悪化し、暴動等もこれまででも繰り返し起きいるが、さらに大規模化しかねない。
この先、天候不順で食料が確保できなくなれば、中国史で繰り返された王朝の興亡と同じく大きく人口崩壊が発生する事態に突入して、三国志の事態と同じ様になれば13億人が1億人まで減少する可能性も考えられる。
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