2024年10月05日

ドラッケンミラー氏はFRBが「ガイダンスに縛られないこと望む」

 資産家でジョージ・ソロス氏の右腕として知られた著名投資家の
   スタンレー・ドラッケンミラー
は、米金融当局が先行きの金利引き下げを巡り自らを厳しい立場に追い詰めているとの懸念を示した。

 ドラッケンミラー氏は4日、9月の米雇用統計発表後に電子メールで「米金融当局が2021年のようにフォワードガイダンスに縛られないことを私は望んでいる」とコメントした。
 「国内総生産(GDP)はトレンドを上回り、企業利益は力強く、株価は史上最高値、信用は非常にタイト、金は最高値を更新している。抑制はどこにあるのか」と問いかけた。
 同氏はデュケーヌ・ファミリーオフィスを率いている。

 今週ニューヨークで開催された会議で、ドラッケンミラー氏はFOMCが9月の会合で0.5ポイント利下げを選択するべきだったのか疑問を呈していた。
 米資産運用会社ブラックロック
   ラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)
は今週、米経済が成長を続ける中で市場は利下げを織り込み過ぎているとの見方を示した。

 9月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数の伸びは全ての市場予想を上回り、失業率は予想外に低下した。

 ドラッケンミラー氏(71)の見解は、米金融緩和のペースと規模に関して市場は期待を抑える必要があるとする他のウォール街関係者の警告に沿うものだ。
 今回の雇用統計を受けて、金融市場では来月の大幅利下げ観測が後退、50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが実施される確率はゼロとなった。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)は先月、年内残り2回の会合で計50bp利下げを支持すると示唆していた。


posted by manekineco at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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