2024年11月17日

トランプ氏が日鉄幹部訪米控えて、USスチール売却を巡り沈黙に転換

 トランプ次期米大統領は選挙戦最終日、ピッツバーグの集会で
   鉄鋼労働者
に囲まれてステージに登壇し、米国の雇用と製造業を守ると約束した。 
 スピーチでは、日本製鉄へのUSスチール売却を阻止するという、これまで何度も言及してきた公約には一切触れなかった。

 141億ドル(現在のレートで約2兆1800億円)規模の
   USスチール買収計画
で一般労組組合員や政治家から支持を取り付けるため、日鉄の森高弘副社長がピッツバーグ訪問を予定している。
 選挙戦における発言から一転して次期大統領はこの取引について沈黙を守ったままだ。

 この取引を支持すれば、選挙戦でのトランプ氏の主張に反することになるがこの問題は一部鉄鋼労働者の間でますます物議を醸している。
 こうした労働者は同氏が激戦州
   ペンシルベニアでの勝利
に向け取り込もうとした労働者層の代表格で、トランプ氏の言葉の価値を大きく低下させ、強い反発を生む恐れがある。

 全米鉄鋼労働組合(USW)でローカル2227副会長を務める
   ジェイソン・ズガイ氏
は今週のインタビューで、自身とトランプ氏の間で行われた会話を明らかにした。「お願いしたいことがある。全米のテレビやあなたを支持するために集まる数千人の鉄鋼労働者の前で、この取引を阻止する方針とは言わないでほしい」とトランプ氏に話したところ、「OK」との答えが返ってきたと明かした。

 なお、この会話はトランプ氏の集会後に楽屋裏で交わされたと述べ、ズガイ氏はトランプ氏に対し、日鉄への売却計画を多くの鉄鋼労働者が支持していることを伝えた。

 ズガイ氏によると、トランプ氏は外国企業へのUSスチール売却になお懸念を抱いていると述べたが、ズガイ氏は、この取引は
   外国から米国に投資を呼び込む
というトランプ氏の公約の一つを実現するもので、鉄鋼労働者も仕事を維持するために必要としていると伝えた。
  
 トランプ氏はミシガン州で行われた選挙戦最後の集会でこの計画には言及せず、大統領選勝利後もこの件について公に発言していない。 
 
ひとこと
 トランプの選挙時の発言の多くが矛盾した公約が多くひしめいており、大統領就任後の政権では問題が激発しかねないだろう。
 劇場型政治家の発言の多くがその場限りの扇動的な内容のものが多く、対立軸を自ら作り出してしまっており混乱を引き起こす元凶だろう。
 暴動等を誘発してしまって反省してももとには戻らす、被害が拡大してしまうだけだ。
 
   
posted by manekineco at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック