2024年11月21日

LVMHアルノー氏出資の仏AIスタートアップが新たな資金を調達

   ベルナール・アルノー最高経営責任者(CEO)
らが出資しているフランスの人工知能(AI)スタートアップ、Hは、初の自社製品を発表し、新たな資金調達ラウンドの準備を進めていることが明らかになった。

 Hのシャルル・カントールCEOはインタビューで、同社はライバル企業よりも少ない資金で運営されており、さらに資本が必要になると明らかにした。
 同CEOはグーグルのAI研究所ディープマインドで働いていた
   ローラン・シフレ氏
らと共にHを今年パリで設立した。
 Hは、ユーザーに代わりさまざまなタスクを自動的に実行する「AIエージェント」を構築。同社は19日には、最初のエージェントがテスト用に利用可能になったとブログに投稿した。

 カントールCEOによれば、Hは年内にさらに製品をリリースする予定で、次の資金調達ラウンドは「数カ月後」に実施される可能性がある。

 Hは、自社のAIモデルを基に構築された「ランナーH」が、米アップルのウェブサイトから自動的に最新ウオッチシリーズのキャッチフレーズを見つけ出す様子を収めた動画を披露した。
 また、この製品が他のエージェントよりも優れていることを示す評価データも投稿した。

 Hはシードラウンド(初期段階の資金調達)で、製品をまだ発表していない企業としては極めて多い2億2000万ドル(約341億円)を集めた。
 AI関連のあらゆるものが投資を呼び込むブームを象徴している。

 シードラウンドにはアクセル・パートナーズアマゾン・ドット・コムサムスン電子などが投資家として参加した。
 アルノー氏はベンチャーキャピタルファンド経由で出資し、グーグルのCEOだった
   エリック・シュミット氏
らも資金を投じている。

 なお、マイクロソフトアンソロピックなども自律エージェントツールを開発しており、競争の激しい分野で事業を展開しているHだが、「オペレーションを巡る相違」を理由に3人の共同創業者が退社したことで最初の1年は厳しい状況に置かれていた。
 3人は以前、ディープマインドに在籍していた。

 カントールCEOは3人の退社について、「過去のことだ」と話し、パリとロンドンで50人のエンジニアとセールス担当から成るチームが拡大しつつあると説明した。
  
    
posted by manekineco at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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