ロシア通貨ルーブルの最近の下落で、 ロシア銀行(中央銀行)に対し政策金利引き上げの圧力が強まっている。
ウクライナ侵攻開始時以降で最大の利上げが行われる可能性もある。
中銀データによると、米国がロシアの銀行50行前後に制裁を科した21日以降、ルーブルは対ドルで9%強、人民元に対しては約6%下落した。
こうした通貨安は
インフレを悪化させる
との見込みがある。
中銀は政策金利を過去最高水準に引き上げるなど、インフレ抑制に苦慮している。
こうした通貨安は
インフレを悪化させる
との見込みがある。
中銀は政策金利を過去最高水準に引き上げるなど、インフレ抑制に苦慮している。
中銀は現在21%の政策金利について、来年のインフレ率を4%の目標水準に戻す上で必要なレベルまでさらに引き上げる用意があると表明している。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)では、これに基づくと、次のステップでは25%への引き上げになるかもしれないと予想する。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)では、これに基づくと、次のステップでは25%への引き上げになるかもしれないと予想する。
BEのロシア担当エコノミスト
アレックス・イサコフ氏
は「中銀はジレンマに直面している。
リセッションのリスクが高まっても追加利上げに動くか、あるいはインフレ圧力の高まりをただ受け入れるかだ」とした上で、「当局者は恐らく前者を選ぶだろう」と指摘した。
アレックス・イサコフ氏
は「中銀はジレンマに直面している。
リセッションのリスクが高まっても追加利上げに動くか、あるいはインフレ圧力の高まりをただ受け入れるかだ」とした上で、「当局者は恐らく前者を選ぶだろう」と指摘した。
新規制で資金流入がかなり限定されるとの懸念から、ロシア国内では外貨需要が急増している。
当局は輸出企業には追い風などと強調して、
ルーブル安の影響
を重視しない姿勢を取るのに腐心しているが、インフレ率が中銀目標値の2倍を超えて推移する中、通貨安を受け、当局者は行動を余儀なくされる可能性がある。
経済制裁の影響を受け、融資条件が既に厳しい水準にあるにもかかわらずだ。
当局は輸出企業には追い風などと強調して、
ルーブル安の影響
を重視しない姿勢を取るのに腐心しているが、インフレ率が中銀目標値の2倍を超えて推移する中、通貨安を受け、当局者は行動を余儀なくされる可能性がある。
経済制裁の影響を受け、融資条件が既に厳しい水準にあるにもかかわらずだ。
一方、プーチン大統領は28日、カザフスタンのアスタナで行われた記者会見で、「多くの季節要因がある」と述べた上で、「状況は制御されており、パニックに陥る理由は全くない」と強調した。
ルーブルは今年これまでに対ドルで21%強下落している。
新興国市場通貨のパフォーマンスとして最悪の部類に入っており、改善する気配もない。
新興国市場通貨のパフォーマンスとして最悪の部類に入っており、改善する気配もない。