2024年12月11日

米国債トレーダーが焦点のCPI発表前にロングポジションを手じまい 

 米消費者物価指数(CPI)発表を前に11日、債券トレーダーはより中立的なスタンスを選好し、強気なポジションを削減している。
 CPIの動向は、連邦公開市場委員会(FOMC)が今月の会合で追加利下げを決めるどうかを見通す上で鍵を握るとの見方が主流だ。
  
 10日に発表されたJPモルガン・チェースの週次調査によると、同行顧客は米国債について、今年最も強かったロングバイアスから中立的なスタンスにシフトした。
 3週間にわたる米国債相場上昇後、動きを後退させた。

 11月のCPIは前月比および前年同月比の両方で
   若干の加速
が予想されている。
 今月のウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事発言を受け、この統計は焦点となっている。
 同理事は17、18両日に開催されるFOMC会合について、
   追加利下げ支持
に自身は傾いていると述べる一方、会合前に発表される
   データ次第では金利据え置き
の論拠となる可能性があると指摘した。

 スワップ市場は今月0.25ポイントの利下げが決まる確率を約80%と想定している。
 底堅い米景気に加え、トランプ次期大統領の政策がインフレ加速を招くとの見方がある時点での利下げ休止を見込んだ賭けに道を開いた。
 今月のFOMC会合後から来年末までは、約2回の0.25ポイント利下げが予想されている。

 米金融政策の見通しと密接に連動するフェデラルファンド(FF)金利先物市場でも、今月の利下げを見越した賭けを縮小する動きが見られた。
 最新データの未決済建玉は1月限および2月限の先物取引で減少している。
 投資家がロングポジションを手じまいしていることが示唆された。
  
    
posted by manekineco at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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