パナマの
ムリノ大統領
は20日、トランプ米大統領が就任演説で
パナマ運河の管理権
を取り戻すと発言したことについて「全面的に拒否する」と批判する声明を発表した。
ムリノ氏は「運河は今もこの先もパナマのものだ」と強調した。
トランプ氏は中国が運河を運営していると述べたが「パナマの管理下にある。外国の干渉はない」と反論した。
首都パナマ市では20日、米大使公邸前で約100人が米国旗を燃やすなど抗議デモを行った。
ただ、運河の拠点港は香港系企業が運営しているとされている。
パナマ運河庁の幹部はAP通信に「米国や台湾の企業も運河付近の港で操業している」と述べ、中国の影響は否定した。
米国は1904年から運河の建設を進め、14年に完成した。
米国の管理が長く続いたが、パナマで返還を求める機運が高まり、99年に管理権をパナマに渡した。
ひとこと
トランプの高圧的な言い回しで交渉を進める手法では、トラブルばかりを撒き散らしかねないだろう。