2025年10月09日

CBO推計でトランプ関税で収入増となるも、ほぼ横ばい米財政赤字が2025年度1.8兆ドル

 超党派の米議会予算局(CBO)は8日、2025会計年度(24年10月−25年9月30日)の財政赤字が1兆8000億ドル(約275兆円)だったとの推計を公表した。
 トランプ関税による収入の急増にもかかわらず24年度とほぼ変わらなかった。
 発表によると、財政赤字は前年度比で80億ドルの減少にとどまった。
 米財務省が通常、月次および通年の財政データを公表するが、9月分および25年度全体の統計発表予定が、連邦政府機関の一部閉鎖による影響を受ける可能性がある。
 財務省報道官は公表時期に関する問い合わせに回答しなかった。
 一方、CBOの推計は、景気拡大が続く中で、憂慮される財政状況の全体像を示している。
 CBOによると、歳入は3080億ドル(6%)増加したが、歳出も推計で3010億ドル(4%)増えた。
 公的債務の利払いが初めて1兆ドルを超えたことなどが要因となった。
 トランプ大統領による関税引き上げもあり、25年度の関税収入は1950億ドルに達し、前年度の770億ドルから大幅に増加したものの、財政赤字の解消においては効果は全くでていない。
 CBOの報告書では、財政持続性の主要指標である財政赤字の
   対国内総生産(GDP)比
は示されなかった。
 7−9月(第3四半期)GDPの公式統計はまだ公表されていないためだが、GDPに関する9月時点のCBO予測に基づくと、財政赤字のGDP比は5.9%となる。前年度は6.4%だった。
  
 
ひとこと
 世界経済に大きな影響を加えたトランプ政治だが、目立つ動きや発言に比べ効果は小さく、逆にマイナス面として他国に対する信頼背を失わせてしまった害悪が目立つ劇場型政治家の問題行動という歴的な恥部となりそうだ。
  

posted by manekineco at 06:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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