韓国の情報機関が同盟国と共有した文書で「北朝鮮軍の第2陣が近くロシアに向かう見通し」と報告した。
ウクライナの戦場に数千人の北朝鮮兵士が投入されれば、ウクライナとロシアの戦争のさらなる激化につながることが懸念される。
同文書によると、北朝鮮は兵士約1万人をロシアに派遣する計画で、すでに
特殊部隊の精鋭1500人
がロシア極東で訓練を受けている。
この第1陣は
ロシア海軍の艦艇
が1990年以来初めて北朝鮮の領海に入った後の10月8ー13日の間に、ウラジオストクの港に到着したと見られる。
また、ロシアのウクライナ侵攻を支援するため
北朝鮮が供給した兵器の具体的な規模
も文書に記載されていた。
北朝鮮製の122ミリと152ミリの
砲弾 約800万発
などで、これらは欧州で試算されていた規模を大きく上回ると、この事情に詳しい政府当局者が明らかにした。
諜報活動の結果であり、諜報網の存在が北朝鮮等に補足されるリスクが有るため、当局者は公にされていない情報だとして、匿名を要請した。
韓国は今週初めにこれらの情報を同盟国と共有した。
この事情に詳しい2人の関係者がメディアの取材で明らかにしたところによると、韓国は28日に開催される
北大西洋条約機構(NATO)
の最高意思決定機関、
北大西洋理事会(NAC)
で、当局者に情報の一部を提示する予定と述べ、NATOがとり得る対応は限定的だが、ウクライナへの支援強化やインド太平洋地域におけるパートナーシップの構築などが考えられると続けた。
韓国の文書によると、北朝鮮兵士はウラジオストク、ウスリースク、ハバロフスク、ブラゴベシチェンスクの軍事施設で約1カ月の訓練を終えた後、ウクライナの戦地に送られると想定されている。
ロシア政府は北朝鮮兵士に対し
武器や軍服
に加え、ロシア東部の住民のように見せかける
偽の身分証明書
を支給する計画という。
ロシアのプーチン大統領は24日夜の記者会見で、北朝鮮によるロシアへの部隊派遣についての回答は避け、ロ朝の軍事協力は「他国には関係ない」と批判した。
米国のオースティン国防長官は23日、北朝鮮軍がすでにロシア国内にいると明らかにした上、ウクライナでの戦闘に投入される可能性があり「極めて深刻な」事態となりかねないと警告した。
ホワイトハウスは、現在、北朝鮮兵士約3000人がロシアで訓練を受けているとの見方を示した。
ウクライナ国防省情報総局は24日、北朝鮮軍の最初の部隊がロシアでの訓練を完了し、戦闘地域に到着したと発表した。
ウクライナが国境に隣接する地域の一部を占領しているロシアのクルスク州も、派遣先に含まれているという。
ひとこと
昨年7月に
暗殺されたロシアの民間軍事会社ワグネルの
プリゴジン支配下で
反乱に参加した将兵が、その後、ウクライナの激戦地に投入され、死傷したことで軍事力の穴が出来ているのであろう。
ロシア国民の徴兵でも、新兵は原則前線に送れない状況にあり、ロシアへのウクライナ軍の越境攻撃でも多数のロシア軍新兵が捕虜となり、ロシア国内で問題化している。
ロシア軍が保有する核兵器や長距離ミサイルの技術と引き換えに北朝鮮からの軍事支援を引き出したプーチンの思惑の範疇が現実化しており、米大統領選挙最中の影響が大きなイベントとも言える。
冬期になりウクライナの土壌が固まり、戦闘車両の移動が可能となる中、ロシア軍が大攻勢を行うための準備が整いつつあるようだ。
戦闘時の捕虜となる北朝鮮兵士がおれば尋問等で、北朝鮮軍兵士のウクライナでの戦闘が明確化するが、偽の身分証明書を身に着けさせて「突撃」させるという戦法で戦闘状態で釘付けにしたところを爆撃して皆殺しにする作戦に使うつもりなのだろう。
中国の蒋介石が率いる国民革命軍と日本軍との戦闘で、蒋介石が敵味方関係なく砲撃して皆殺しにした戦術と同じ事が行われそうだ。
焦土化や洪水などあらゆる蛮行を繰り返した蒋介石と同じことをプーチンが始めた時に、ロシア軍に加わった北朝鮮兵士が手渡された火器弾薬類で死地にそのまますんなりと向かうかどうかは不明だ。
ロシア軍の囚人兵が戦線から戻ったり、途中で逃亡してロシア国内で犯罪を行う事例も増えており、北朝鮮軍兵士が同様に動きをする可能性もあるため、ロシア軍による監視下で行動や接触も制限され、欧米による監視・偵察衛星等で常に補足することも可能だろう。
posted by manekineco at 06:17|
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