2017年02月18日

奇門遁甲(きもんとんこう)


奇門遁甲(きもんとんこう)

 中国の占術で「六壬式」「太乙式」と合わせて「三式」の一つ。
 また、遁甲式(とんこうしき)とも呼ばれる。

 奇門遁甲の創始伝説によると黄帝が蚩尤と戦っていた時に天帝から授けられたとされる。
 蚩尤は獣身で銅の頭に鉄の額を持ち、また四目六臂で人の身体に牛の頭と蹄を持つとか、頭に角があるなどといわれる。

 奇門遁甲を解説した詩賦である
   煙波釣叟賦
では周の呂尚や前漢の張良によって作盤方法の整理が行われたとされている。

 三国時代の蜀の
   諸葛亮
なども用いたとされる。

 清朝の官僚
   紀ホ
の『閲微草堂筆記』によれば、奇門遁甲の真伝は単なる占術ではなく
   呪術の要素
も含んでいたという。

 二十四節気や干支から算出される遁甲局数を基にして遁甲盤を作成して占う。
 このとき奇門遁甲用の式盤を使用し、遁甲盤の構成要素の一つである八門を重要視することから
   八門遁甲(はちもんとんこう)
とも呼ばれている。

 奇門遁甲について解説した最古の文献は、中国唐代に
   李筌
によって編纂された張良の口訣を伝えるとされる『陰符経註』がある。

 時刻の呼び方は「夜半」「鶏鳴」といった十二時辰が採用されている。


 

    
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2017年02月01日

如来 (にょらい) 仏教で釈迦を指す名称


如来 (にょらい)

 仏教で釈迦(仏陀)の10種の称号のひとつ。
 あるいは、大乗仏教における諸仏の尊称で、如去とも呼ばれる。

 元語のサンスクリット語はतथागत(tathāgata タターガタ)で「如 (tathā タター) 」の後に来る語を「去れる (gata ガタ) 」とするか「来れる (āgata アーガタ) 」とするかで如去、如来と漢訳し分けられた。

 音写として多陀阿伽陀(ただあがだ)がある。


 
 

     
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2017年01月18日

天一天上(てんいちてんじょう)


 日本の陰陽家の説としては、方違の神である
   天一神 (なかがみ)
は癸巳 (みずのとみ) の日から戊申(つちのえさる)までの 16日間は天に上がっており、この期間には、人がどの方角に向って物事を行なってもさしさわりがない方角の禁忌のない期間とされる。

 その他の日には、天一神は地上を遊行しているため、その方角に向って物事を行なってはならないとされた。




 

    
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2017年01月15日

丑寅(うしとら) 鬼門の方向


 丑と寅との中間の方角で
   陰陽道(おんようどう)
では、鬼が出入りするとされ、行くととんでもないことが起きる不吉な方角(北東)をいう。

 なお、陰陽道ではこの方向を鬼門(きもん)と呼ぶ。



 

   
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2017年01月08日

不成就日(ふじょうじゅにち) この日から始めた物事はすべて成就しない悪い日のこと。


 陰陽道(おんようどう)で、この不成就日から始めた物事はすべて成就しないという悪い日のこと。
 不浄日(ふじょうにち)とも呼ばれる。
 



 

     
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2017年01月06日

戎(にゅう Róng) 中国の五帝時代から戦国時代にかけて、中国の西および北に住んでいた遊牧民族


 
(にゅう Róng)

 中国の五帝時代から戦国時代にかけて、中国の西および北に住んでいた遊牧民族のこと。

 中国の歴代王朝において、人口や家畜の増加や気象の悪化に伴う飢饉などに伴い越冬時期を中心に侵入しては略奪を行った。
 大別して西の戎を西戎といい、北の戎を北戎と呼んだ。

 なお、戎が滅んだ後世になっても、中国では蔑称として西戎や戎狄の語を用いることが多い。
 
 遊牧民である戎は数々の集団に分かれて活動しており、古代中国ではその居住地からとって集団の名としていた。

 

    
   
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2017年01月04日

葷粥(くんいく) 中国北辺の遊牧民族で匈奴の前身


葷粥(くんいく)

 中国の北方に住んでいたとされる遊牧民族で匈奴の前身と考えられている。
 
 歴史書「晋書」の四夷伝に「夏は樞といい、殷は鬼方といい、周は獫狁といい、漢は匈奴といった」との記録がある。
 樞,鬼方,獫狁,匈奴の語は同じものを指すが、中国の史書ではしばしば「獫狁、葷粥」と併記されており、この2つは別の部族ということになる。
 

 夏の桀王は無道なため、殷の湯王により鳴條へ放逐され、三年して死んだ。
 桀王の子の
   獯粥(葷粥)
は桀王の妾を妻としたうえ、北野へ避居して遊牧生活を始めたと楽彦括地譜の記録がある。

 夏の桀王の子である葷粥を始祖とした部族名とされるが半ば伝説的な時代であるため、信憑性はない。

 葷粥についてもっとも古く現れているのは斉の宣王(在位:紀元前319年 - 紀元前301年)が孟子に「隣国と交際する正しい道はあるでしょうか」と尋ねたところ、孟子が「智の人だけが小国でも大国と上手に交際できる」ということを例えるために引用した故事に登場している。

 黄帝の時代、葷粥は黄帝の統一事業の際に北へと駆逐された。

 なお、唐虞(陶唐氏の堯と有虞氏の舜)の時代、中国北方には山戎,獫狁,葷粥の遊牧民族があった。

 周の先王時代
   古公亶父
は領民に対し、徳を積んだ政治をおこなっていた。

 梭轣C戎,狄の3族の襲撃の攻撃に遭遇したが「領民を戦争に駆り出してまで君主にはなりたくない」と言って、国都である豳(ひん)を去って岐山の麓に移った。

 豳の領民たちは彼を慕って岐山の麓に移住し、さらに近くの人民たちも古公亶父の噂を聞きつけて岐山の麓に移住してきた。

 古公亶父は戎狄の風俗を卑しいとして退け、初めて城郭や家屋を築き、邑を区画して国を治めた。

 葷粥は匈奴と名を変え、モンゴル史上初となる大遊牧国家を築いていった。



    

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2017年01月02日

獫允(けんいん)


獫允(けんいん)

 中国の北方と西北方に位置した古代の民族で
   厳允、獫狁、玁狁
などと呼称された。

 史実としてはは青銅器の表面に鋳込まれた金文と先秦古籍において最古のものを見ることができる。
 ただ、居住地区が同じため「昆夷」などの名とともに混ぜ書きされることもある。

 殷を倒して王朝を開いた西周の中期、玁狁が強盛となり、焦獲に移住して武力を高め南侵した。
 鎬・朔方および陽にいたって、直接に周王朝を脅かす存在が意識されるようになると、周の宣王は大将の
   南仲
に軍を率いさせて北征させ、防備の拠点として朔方に築城させた。

 中国最古の詩篇「詩経」采微では、当時の周王朝と玁狁の戦いの状況と兵士の厳しい生活を「薇(わらび)を采り薇を采る、薇また止まんと作す。歸らんと曰い歸らんと曰う、歳また止むことなし。室を靡(す)て家を靡つるは、玁狁の故なり。啓居する遑(いとま)なきは、玁狁の故なり」と描写している。

 春秋時代においては玁狁は戎狄と呼称され、戦国時代には秦・趙・燕の北の地域に領土を確保していった。


 秦代には将軍の
   蒙恬
が30万の軍を率いて戎狄の軍を撃破したため、退去して拠点を北に移し、秦末にはゴビ砂漠の南北を統治していった。

 また、南は陰山を越え、黄河を渡り、オルドスの沃土を占拠した。

 漢王朝が劉邦により建国されると、多くの記録では玁狁を匈奴の先民とみなしたものとなり「史記」匈奴列伝には、唐虞以前には山戎・玁狁・葷粥があったと記述した。

 北蛮に居住し、家畜を放牧しながら移動した記録がある。

 ただ、匈奴その先祖は夏后氏の苗裔であるとの説とは矛盾したものとなっている。
 近代になってからの考証家により鬼方・昆夷と玁狁は同一民族の別の名称とされた。


 


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