半導体の受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の
魏哲家最高経営責任者(CEO)
は4日、台湾・新竹市で開いた年次株主総会で
人工知能(AI)ブーム
を背景に自社の半導体供給が今後何年にもわたって需要に追いつかないとの見通しを示し、この需給逼迫が売上高の伸びを支えるとの認識も示した。
魏氏は、米国で新たな生産能力拡充を進めている。
ただ、米国顧客を中心とする需要に対応できていないと説明した。
また、今年の売上高が30%強増加するとの予測を改めて示した。
台湾最大の企業であるTSMCは、
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
向けに最先端半導体を製造するなど、世界のAI産業を支える企業の一つとして知られる。
台湾以外でも日本や米国などで生産能力の拡充を進めているが、需要に供給が追いつかない状況だ。
大手ハイパースケーラーは今年だけで7250億ドル(約116兆円)をAI関連に投じる見通しだ。
魏氏は「顧客の需要を満たせるようになるには長い時間がかかる」と述べた。
一方、TSMCの株価は主力事業の成長を背景に、この3年間で4倍超に値上がりしている。
また、従業員賞与について、今年の支給額が平均で3割以上増えるとの見通しを改めて示した。
AIブームで好調な企業に対し、利益を従業員により多く還元するよう求める声が高まっている。
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