2026年06月09日

イスラエル・イランは攻撃停止表明するなかトランプ氏は和平合意へ前進と強調

 トランプ米大統領は9日、ニューヨークで記者団に対し、「非常に良い合意」に向けた交渉が大詰めを迎えており、「1−2日後には少なくとも見通しを得られる可能性がある」と語った。
 イスラエルとイランの戦闘停止を仲介した後、イランとの戦争終結に向けた動きが勢いを増しているとの見方を改めて示した。
 この戦闘停止によって、より広範な和平努力を頓挫させかねなかった緊張は和らいだ。
 トランプ氏の発言の数時間前には、イランとイスラエルがともに、
   相手の攻撃を抑制すること
を表明した。
 トランプがネタニアフに扇動されたとも言える米国とイスラエルによる2月の対イラン攻撃だが、ホルムズ海峡の事実上の閉鎖によるインフレの加速が世界経済を悪化させており、米国内では中間選挙のみならず、トランプがイラン戦争開始前後から米国株式等における取引を繰り返しインサイダーとも言える利益確保が行われている等米国メディアの報道デトランプに対する逆風が強まっており、支持率は低迷したままの状況にある。
 戦争の終結に向けた暫定合意について、トランプは繰り返し言及してきたが扇動的な発言も多く合意の環境づくりは遅々として進んでいない。
 なお、停戦は約2カ月間続いている。
 ただ、米国、イラン、イスラエルの間では散発的な戦闘が続いており、恒久的な和平合意がない場合に全面戦争へ逆戻りするリスクを浮き彫りにしている。
 イスラエルのネタニヤフ首相は8日のテレビ演説で、当面はイランへの攻撃を停止する考えを示した。これに先立ち、イスラエルのニュース放送局N12は、イスラエル軍が親イラン武装組織ヒズボラと交戦しているレバノン南部への攻撃については、今後数日も最大規模で継続されると報じており、有事が権力維持の厳選であるネタニアフにとってはトランプの圧力を受けての単なるリップサービスでしかない。
 一方でイランも、イスラエルに対する軍事作戦の終了を発表した。
 ただし、イランの準国営ファルス通信が声明を引用し、イランの中央軍司令部はイスラエルがレバノン南部などへの攻撃を継続するなら、「これまでよりもはるかに苛烈で痛烈な行動を取ることになる」とは警告したと伝えた。
 ホルムズ海峡付近では、米軍の攻撃ヘリコプター「アパッチ」が墜落した。
 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が機械的な不具合に見舞われたのか、それともイランによって撃墜されたのかは不明だと報じた。
 トランプ氏は、この件について記者団から問われ、パイロットは無事だとした上で、9日中に報告書が公表されるとの見通しを示した。
戦 闘沈静化のもろさを示すように、イランの
   ペゼシュキアン大統領
は、同国は戦場も交渉の場も放棄していないとSNSに投稿した。
 トランプ氏は8日夜、サウスカロライナ州の共和党支持者向けオンライン集会で、戦争は速やかに終結し、その後原油価格も下落するとの希望的な見通しを示した。
 世界的な指標である北海ブレント原油は1.3%下落して1バレル=93ドル近辺となり、戦争開始以降の上昇率は29%弱まで縮小した。
 焦点は依然として、ホルムズ海峡を経由するエネルギー輸送が本格的に再開するかどうかに集まっている。
 週末には商業船舶の通航が徐々に再開されたが、リスクを懸念して一部の船舶は位置情報を発信するトランスポンダの電源を切った状態で航行した。
  
   
posted by manekineco at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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