新大陸ラセンウジバエ
(Cochliomyia hominivorax NWS)
が米国内で約10年ぶりに検出されたことを確認した。
畜牛の頭数が既に75年ぶりの低水準に落ち込んでいる米国の畜産業への新たな脅威となる。
日本の2025年時点の米国産牛肉の輸入額は18億ドル(2900億円)規模で、
農林水産省もこの事実確認を進めているというが、メディアの報道はない。
米農務省の3日の発表によると、テキサス州ザバラ郡で、生後3週間の
子牛のへその周辺
から幼虫が検出された。
NWSは、温血動物の傷口に卵を産み付ける寄生性のハエで、その幼虫は生きた組織へと潜り込み、
深刻な損傷
を引き起こし、治療しなければ死に至る可能性がある。
米国の統計によれば、日本は牛肉関連で輸出相手国2位となっている。
米国政府の圧力を受け、日本国内では多くの米国産牛肉が流通する状況にある。
農林水産省消費・安全局の動物衛生課担当者は、発生状況や米国の対応について事実関係を確認中で、その後対応を検討するとコメントした。
米国の
ロリンズ農務長官
は3日遅くの記者団との電話会見で、同省が現在追跡している事例はこの1件のみであり、これが米国でのNWSの定着につながると考える「理由はない」と主張した。
同省は、検出場所の周辺20キロメートルの区域において検疫や移動制限、監視を実施すると続けた。
拡散を防ぐために
不妊虫の放散
も前倒しで進めている。
NWSが食肉などの食料源に寄生することはないため、食料供給は安全だとしている。
米国では
牛の飼養頭数の減少
が消費者物価を押し上げており、NWSの検出は畜産業にとって極めて深刻な時期と重なった。
米株式市場では3日、未確認の段階での同事例に関する報道を受け、
が4.2%下落し、5カ月ぶりの安値で取引を終えた。
また、ブラジルの
は約1年前の米上場以来の安値で引けた。
なお、NWSの検出件数はメキシコで増えていることから、米農務省はメキシコからの生きた牛の輸入を一時停止し、不妊虫を放散するための新たな施設を建設した。
それにもかかわらず、メキシコ国内での発生は最近加速している。
米農務省によると、直近では米国との国境から約25マイル(約40キロ)離れた場所で
ヤギ
からも検出されている。
いまのところは、人間へのリスクは低いものの、米国では昨年、中米から渡航した人からの検出を1件確認したことも明らかにした。
posted by manekineco at 20:44|
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