欧州中央銀行(ECB)の
クリスティーヌ・ラガルド総裁
は28日、カンボジア・プノンペンでの会議で演説し、各国政府が中央銀行への統制を強めようとする可能性があると警告し、1800年にフランス中銀を創設し、その後、国家の要求が高まるにつれ自ら与えた独立性を徐々に取り返したフランス皇帝ナポレオンを引き合いに出し、「まさにこうした誘惑が、今後の時代にはさらに強まる可能性が高い」と述べた。
は28日、カンボジア・プノンペンでの会議で演説し、各国政府が中央銀行への統制を強めようとする可能性があると警告し、1800年にフランス中銀を創設し、その後、国家の要求が高まるにつれ自ら与えた独立性を徐々に取り返したフランス皇帝ナポレオンを引き合いに出し、「まさにこうした誘惑が、今後の時代にはさらに強まる可能性が高い」と述べた。
世界秩序が一段と困難になる中では中央銀行の独立性維持がこれまで以上に重要になると強調した。
フランス出身のラガルド氏は、「状況が厳しさを増す世界では、課題は単に法的独立性を維持することではなく、それを行使するために必要な信認を維持することにある」と呼びかけた。
また、「歴史の教訓は明白だ。信頼を築くには時間がかかるが、失うのは一瞬だ」と続けた。
また、「歴史の教訓は明白だ。信頼を築くには時間がかかるが、失うのは一瞬だ」と続けた。
世界各地で政策当局者への政治的圧力が高まる中、中央銀行の独立性への脅威を巡る懸念が強まっている。
米国では、トランプ大統領が
米連邦準備制度理事会(FRB)
に利下げを求める圧力をかけ、トランプ氏が意のままに動く
ウォーシュ議長
を指名して、パウエル前議長の後任に就任した。
ただ、トランプがイスラエルとの謀議で始めたイラン戦争によって米国ではエネルギーコストが高騰させてしまいインフレ圧力も高まっている。
米国では、トランプ大統領が
米連邦準備制度理事会(FRB)
に利下げを求める圧力をかけ、トランプ氏が意のままに動く
ウォーシュ議長
を指名して、パウエル前議長の後任に就任した。
ただ、トランプがイスラエルとの謀議で始めたイラン戦争によって米国ではエネルギーコストが高騰させてしまいインフレ圧力も高まっている。
もともと、ECBの独立性は欧州連合(EU)条約に明記されているものの、一部当局者は政治介入によって、
物価安定という使命
を果たす能力が弱まる可能性を懸念している。
シュナーベル理事は5月、中銀の独立性に対する財政支配や金融支配を通じた「静かな浸食」のリスクを警告した。
物価安定という使命
を果たす能力が弱まる可能性を懸念している。
シュナーベル理事は5月、中銀の独立性に対する財政支配や金融支配を通じた「静かな浸食」のリスクを警告した。
ラガルド氏は、過去10年間で、世界の国内総生産(GDP)の75%を占める国々の中央銀行のほぼ半数で「事実上の独立性」が低下したとしている。
また、供給ショックがより頻繁に発生し、財政圧力が高まり、公的機関への信頼が低下する中で、政策当局を取り巻く環境は一段と厳しさを増しているとの見方を示した。
また、供給ショックがより頻繁に発生し、財政圧力が高まり、公的機関への信頼が低下する中で、政策当局を取り巻く環境は一段と厳しさを増しているとの見方を示した。
こうした変化の中で、ラガルド氏は「行動によって築かれる」信認が決定的に重要になると訴えた。
同氏は6月10−11日のECB政策委員会会合で、利上げを主導すると予想されている。
同氏は6月10−11日のECB政策委員会会合で、利上げを主導すると予想されている。
ラガルド氏は中央銀行の独立性を維持するには、@明確な使命、A市民との直接的なコミュニケーション、B金融政策の裁量余地の維持が条件になると語った。
同氏は「その裁量余地は何よりもまず財政規律に依存している。
財政運営が持続不可能になれば、法的枠組みだけでは中央銀行の独立性を守ることはできない」と述べた。
同氏は「その裁量余地は何よりもまず財政規律に依存している。
財政運営が持続不可能になれば、法的枠組みだけでは中央銀行の独立性を守ることはできない」と述べた。
ひとこと
中央銀行の政府からの独立の必要性はあるが、金融機関の暴走を許すものではない。
日本銀行のように日本経済の拡大や日本国民の資産価値の向上などが欠落し、国際資本の意のままに金融政策を弄ぶのでは話にもならない金融制度の番人では問題だ。


